子どものこと

親権を勝ち取りたいと考える前に心得ておきたい1つのこと

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「親権」とは、未成年の子を監護、養育したり、子の財産を管理したり、子の法律行為を代理して行うなど、子に対する親の権利、義務をいいます。

(「親権」については、以下のコラムも参照してください。↓
離婚のときに取り決めるべき9つのこと
親権を取らずに子供を引き取る方法」)

婚姻中は両親が共同して親権を行うので、「親権」ということに関してことさら意識することなく過ごしてしまうのが一般的でしょう。

ところが、離婚するとどちらか一方を親権者と決めなければなりません。
(民法第819条)
ですから、離婚となったときに、未成年の子がいる人にとって、真っ先に意識に浮上するのがこの「親権」ではないでしょうか。

「親権を勝ち取る」という言葉が使われます。はたして「親権」って、勝ち取るものなのでしょうか?

諸外国と日本のちがい

諸外国では、離婚しても親権は父親と母親の双方で行うところが多いです。対して日本は離婚すると単独親権であるため、どちらが親権者になるかを決める必要があります。
親権を決めないと、離婚届を受理してもらえません。(つまり離婚ができない、ということです。)

親子の関係は、親が離婚したからといってぷっつり切れてしまうわけではありません。
ドラマなどで
「お前など、感動だ!」
といって啖呵を切る場面が登場したりしますが、法律上、親子の縁は生涯切れることはありません。

ですから、本来ならば、離婚しても、両親が責任を持って子の養育にあたるというのが筋。なので、単独親権というのはその本筋からはずれたものといわざるを得ません。けれども法律(民法)で定められているので、現段階ではどうしようもないことです。

親権を取りたい!

子どもは自分の側にいてほしい、パートナーになんて絶対に渡したくない!と考えるのはごく自然なことであります。

子の年齢が低いとしても、一人でも自分の味方につけておきたいものです。それまで、子の身の回りの世話をしてきたのがあなたであれば、子の身の回りのことに関しては自分が一番よく知っているという自負もあります。

一方、パートナーにしてみれば、これまでの生活は、自分の稼いだお金で成り立ってきた。おまえに子を養っていくだけの経済力はないだろう?として親権を主張しているかもしれません。

どちらの言い分ももっともですし、相手に譲りたくないという感情が生じてくるのは当然のこと。

ですが、それって、単に親都合の理由ではありませんか?

子をめぐる争い

こんな話があります。

ある二人の女性が、一人の子供の母親だと名乗りをあげました。
一方は実母で、他方は全くのあかの他人だったのですが、双方とも自分がその子の母親だということを主張して譲りません。

あるお奉行様が、

「その子の腕を二人が両方から引っ張りなさい。最後まで手を放さなかった者を実母と定める。」

という裁断をしました。なんともアバウトな決め方ですけど、そこはツッコまないことにします。

で、母を名乗る二人の女性は、それぞれ子どもの右と左から子どもの腕を引っ張りました。
手を放さなかった方が母親だというので、二人とも必死です。
一方、両腕を引っ張られた子供は、痛がって泣き出しました。二人の女性は自分が母であることを証明しようと懸命に引っ張る。子はさらに泣き叫ぶ・・・

わが子の泣き叫ぶ様子に耐えられなくなった実母が、ふっと子供の手を放してしまいました。そして、結果として、子どもはもう一方の女性(実母ではない)の子、となるはずでしたが、そこにお奉行様の登場。

子供の手を放したのは、子どもの痛み、苦しみがわかるからこそ。よって実母は、先に子の手を放した女性の方である。そういう判断を下しました。

かくして子どもは本当の母のもとにもどることができたのでした。

この話に登場するのは母親を名乗る二人の女性ですが、あなたもパートナーと一緒になって、このエピソードの女性たちのように、子どもの腕を両方から引っ張ってはいませんか?

それによって子どもは泣き叫んではいませんか?

子どもの声(実際には声を出してないかもしれません)に耳を、目を、全身全霊を傾けてください。

親権は勝ち取るものではない

離婚話は子には関係のないところで進んでいきます。にもかかわらず、親の離婚で一番のしわ寄せが来るのは子どもです。

あなたが「子供のため」と思って言っていること、主張していることは、ほんとうに「子供のため」なんでしょうか。

親権を得られなかった親は、法律上は親権者ではありませんが、だからといって親の責任がなくなるわけではありません。
親権者であろうとなかろうと、子どもに対する親としての責任の度合いは変わらないものです。

だから、子どもに関することで、離婚した相手を排除するべきではないし、「親権者だから」と、必要以上に気張る必要もありません。

親権は親の権利・義務であると同時に親の責任です。
だから「勝ち取る」ものではありません。
裁判などで争うと、「勝訴」「敗訴」という区分があるせいで、親権者になった者が「勝者」のような錯覚に陥ります。
日本は単独親権なので、親権は片方の親が持つことになります。ですが、親権を持たない親にも、子に対しては相応の責任があるのだということを肝に銘じなければなりません。

まとめ

子どもを絶対に渡したくない!という心情の奥に「子どもは自分のもの(持ち物)」という感覚が含まれていないでしょうか。
子どもは誰の持ち物でもありません。

子どもにとってどうすることが最善か

親権者を決めるときに、心得ておいてほしいことです。

 

 

 

 

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